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Title : No,2 Thinks the tongue.
第2回 「舌を考える」
さくらんぼの枝を舌で結べたらキスが上手って昔からいいますね。 この意味を知ったのは・・・ってそんなんどうでもよくて(笑) 今回は舌のお話です◎ 金管楽器を吹く時に多くの人が意識するのが唇および口の筋肉(口輪筋)ですが、 それ以上に舌が密接に関係しているのを知っている人はなかなかいません。 あなたは口笛を吹けますか? 吹ける人は今回の話を簡単に理解できると思います。 吹けない人はまず口笛から練習してみましょう◎ 1.タンギングの話 タンギングとは歯の裏に舌をくっつけて息を遮る行為です。 別名「舌突き」とか「舌引き」とかとも呼ばれています。 このタンギングですが、多くの人は[ta]とダブル(トリプル)タンギングで使う[ka]の2種類しか使っていないと思います。 トロンボーン奏者に関してはレガートタンギングは必須なので、[ra]を加えた3種類となります。 こう考えるとおかしいですよね? 実際の楽譜にはフォルテだのピアノだのマルカートだのドルチェだの色々な音が求められます。それなのにこれだけの種類のタンギングしかないなんて、どう考えても不自然です。 そこで俺式タンギングとして[ta]タンギングから[ra]タンギングまでの間を補完したバリエーションと[na]タンギングをご紹介したいと思います。 ※注意! [ta][ra][na][ka]と発音で舌の位置を示していますが、実際の発音時の口内の状態ではなく、あくまでも舌の位置ととらえて下さい。 舌を突く位置を実際に[ta][ra]とタンギングして確かめてください。[ta]の場合は歯と歯茎の付け根あたり、[ra]は歯茎に舌があたると思います。この[ta]タンギングの舌の位置(ポジション)を2とし、[ra]タンギングを4とします。そして新しく歯から舌が少しはみだすぐらいの位置を1ポジション、2ポジと4ポジの間を3ポジションとして計4つのポジションを作ります。 これらのポジションの性質は1→2→3→4と順に発音が柔らかくなります。 即ち、1はアクセントで4はレガートとなります。 この4つのポジションに[na]タンギングを加えます。 実際に発音してもらえば分かりますが、この[na]は歯茎から歯までを満遍なく舌で覆う状態となります。 使いどころとしては連符をダブルタンギングで演奏する場合といった非常に狭い範囲のダメなコですが、トロンボーン吹きには大変重宝します。(あ、もうひとつ、あまりはっきりしたダブルを聞かせたくない場合も) このダブルの発音ですが、通常は[takataka]で[na]タンギングを使うと[nakanaka]となります。通常のダブルでは [ta]→強・[ka]→弱 となり不自然ですが、[nakanaka]ではどちらも弱となり自然な発音となります。 まぁこんなところで◎ 2.リップスラー(トリル)の話 金管楽器の一番重要な練習はリップスラーです。リップスラーが一番大事です。(大切な事なので2回いいました。) リップスラー即ち唇スラーですが、それはある意味間違いでここでは舌スラーと名前を変えます。 口笛でドーミーソーミードーと吹いてみてください。 舌の位置はどうなっていますか? 十中八九、上下していると思います。 舌の位置が一番低い状態([あ]の発音)を1ポジション、一番高い状態([い]の発音)を5ポジションとしてその間に2~4ポジションを作成します。 B-D-Fと上昇型の舌スラーをする時は1-2-3とポジションを動かし、F-D-Bと下降型は3-2-1と動かします。 これをマスターしたらあなたは楽器を自在に操れる様になることでしょう。(ウソじゃないよ) 更に、これを応用する事でリップトリルやハイトーンも余裕でマスターできます。 リップトリルは以外と簡単で、ポジションを1-2-1-2-1-2と反復させるだけです。 他になにも考えなくてもリップトリルが出来ます。(ウソじゃないよ) ハイトーンも実は簡単で、ハイBを1ポジで楽に(前回の息の速度と圧力を参照)出す事が出来たなら、そのままポジションを1-2-3-4-5と動かすだけで(他は何も変えない)ハイB-C-D-E-Fと、、、なんとハイFまで余裕で鳴っちゃうのです。(ウソじゃないよ) (大切な事なので3回いいました。) って訳でまたお会いしましょう◎ Back |
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