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Title : No,5 High note
第5回 「ハイトーン」
金管楽器奏者の永遠の憧れ! ハイトーン(ハイノート)についてお話します。 さて、まずハイトーンを直訳すると「高い音」ですよね。 で、その高い音の基準って人によって様々です。当然ですよね。 てな訳で、ここでは小東の基準で話を進めたいと思います。 と、その前に音域の名称ですがこれは何故か人によってバラバラでややこしいので、定義したいと思います。 *譜例はトロンボーン・ユーフォ・B管ホルンのもので、チューバはオクターブ下、トランペットはオクターブ上です。 クリックで拡大 小東の中でハイトーンというのはハイBからWハイFまでの音域を指します。また、WハイFis以上を超ハイトーン、ハイFis~ハイAをミドルハイトーン、ミドルF~ハイEをミドルトーン、ローB~ミドルEをミドルロートーン、ローH~ローBをロートーン、それ以下をペダルトーンとして区別しています。 もっともこれは人によって異なります。 金管楽器奏者なら分かると思うのですが、自分の出せる限界音は2種類あると思います。 楽器本来の音でちゃんと鳴る限界音と、やせ細ったとても使えない限界音。 小東の場合は前者がWハイFで、後者がトリプルハイCです。…歳には勝てません笑 もちろん後者は無視して、前者の音域を広げようというのが今回のテーマです。 基本的に曲中で使える音というのは、前者の限界音より3~5度低い音であると言えます。 これはソルフェージュ能力などで変わってきますが、アマチュアレベルでは大抵それぐらいだと思っておいて下さい。 今までやってきた吹奏楽の楽譜で出てきた最高音はWハイCです。そして小東の限界音はWハイFなので、その差は4度。まず外しません◎ WハイC以上はまずないので、WハイFあたりを目標に頑張ってみましょう。 さてさて、ハイトーンを出す為にはどうすればいいかというと、 これは唇の振動数を上げる必要があります。当たり前ですね。 振動数を上げるには「息のスピードを速く」しないといけません。 そして、息のスピードを速くする方法は ・息の圧力を上げる。 ・アパチュアを細くする。 この2点に尽きます。 アパチュアとは唇にできる息を吹きだす穴の事をいいます。ストローを咥えた時の唇の形を想像すると分かりやすいですね。 アパチュアは狭めると音が細くなり、アパチュアを広げると音が太くなります。 (音がつまり気味の人はアパチュアが細すぎる事が原因かもしれません。) よくある例えですが、蛇口に繋がれたホースを想像して下さい。 蛇口を捻ります。水が出ます。水は重力ですぐ地面に落ちます。 さて、水を遠くに飛ばしたいとします。どうしたらいいでしょう? 1.蛇口をもっと捻る。 2.ホースの先っちょを潰す。 3.ホースの上向きに持つ。 ですよね。 これを置き換えると、 ・水の飛距離→音の高さ ・蛇口の捻り具合→息の圧力 ・ホースの先っちょの形→アパチュアの形 ・ホースの向き→息の角度 となります。 この例えだと、息の角度が引っかかりますね。 息を上向きに出そうとするとアゴがしゃくれるので、これは下向きでOKです。 低音は息をまっすぐ出し、高音にいくにつれ下向きにするとよいです。 息の圧力を上げる方法は、楽器吹いていたら自然と分かる事なので説明はしませんが、 しっかり支えを作って吹く習慣があれば大丈夫です。 アパチュアを細くするのも同様ですね。 ここで問題なのは、高い圧力の息を細いアパチュアから出すとどうなるか?という事です。 無論、圧力に唇が耐え切れずにアパチュアは広がりますね。 息の圧力は高くしたい。アパチュアは細く保ちたい。この二律背反をどうクリアするかが鍵です。 また、息の圧力を上げていくと、どうしても音量まで上がってしまいます。当然の結果ですが。 これをクリアする為にp(ピアノ)でハイトーンをロングトーンするという練習が横行していますが、 何も考えずにこれを行うと、息の圧力を極限まで下げて、アパチュアを限界まで細めるといったダメな音を出すクセが付いてしまいます。pでロングトーンをするときは、息の圧力に気をくばるようにしましょう◎ ここまでが基本で、次はちょっとした応用です。 その1.舌の位置を上げる これは前にもお話ししましたが、舌の位置を上げるとハイトーンが出やすくなります。 これは金管吹きなら誰しも聞いた事があると思います。 低音は「アー」で中音は「エー」で高音は「イー」って吹くんだよ、と。 これはそのまま舌の位置を指しています。 基本の基本なので、逆にこれを意識している人は少ないと思いますが、今一度これを過剰なぐらい意識して練習してみてください。きっと劇的に変わるはずです。 その2.楽器を変えてみる 金管楽器はリップリードです。自分の唇が全てなんですよね。 小東は金管ならなんでもやりますが、唇は一つです。当然。 基本はトロンボーンなので、唇の筋肉だとかそういうのはトロンボーンにノーマライズされていますが、 何吹くときでも結局は一緒なのです。 自分の出せる最低音はチューバのペダルB、最高音はトランペットのWハイC。 しかし、楽器が変わってもそう変わりません。 最低音は、ユーフォでサブペダルBまで鳴らせます。これはチューバと全く一緒です。 最高音ですが、このWハイCは無理したWハイCで、マッピに唇を押し付けまくっています。 リラックスして出せる音はハイFが限界です。で、このハイFはトロンボーンでいうWハイFだったりします。 結局はなんでも一緒なんですが、普段使う音域というのはそんなに広くないので、自分の楽器に合わして体が変化していきます。 これを応用して、自分の楽器より調性がオクターブ高い(チューバならユーフォ、ボーンならペット)楽器をサブとして地味に練習しているとハイトーンが鳴るようになります。 …荒療治ですが。 今回はこんなトコロで。 当たり前の事しか書いていなくてがっかり的な人もいると思いますが、 ハイトーンが伸び悩んでいる人はこの基本をもう一度見直して下さい。 きっと変わるはずです。 Back PR |